毒親ヨシコさんの事件簿

コラム ユキオさんの寄稿文”退官にあたって”

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 在任最後の年に、中学生の「イジメと自殺」があり、世間の大きな関心を呼んだ。総理大臣・文部大臣を始め、教育界の大問題ばかりじゃなく、世間一般に与えた衝撃は大きい。私の退官と入れ代わりに、筆頭の孫が小学校1年生の入学とオメデタが続くが、その子の将来を考えると、とてもヒトゴトとは思えない。子供や、孫のいない人たちにも、こうした荒れすさんだ社会にどう対応したらよいのか、唖然としたのではなかろうか。事実の認定以上にマスコミの取り上げ方にも問題がありそうで、過去にあったように、連鎖反応的にイジメや自殺が起こることが案じられる。

 ひとくちにイジメと言っても、犯罪になるようなことから、いたずら程度まで、またイジメられる心理的打撃も様々であろう。マスコミに責められた教育現場関係者の対応のマズサもあるが、当惑も大変だったろうと、同情に堪えない。先生の卵として学ぶ皆さんも自分のことのように、胸を痛めておられたでしょう。いくつかのテレビ番組を見ていて思うことは、総理大臣が「イジメをなくせ」と指示しても、はっきり・きっちりした解決策などないのだということだ。それでも視聴者が寄せたFAXのなかには、印象に残る発言があった。

 まず子供たちに「強くなれ」という。体力・知力・精神力、相撲での心・技・体であろうか。それぞれ強くあれば、イジメられにくいだろう。どうして強くするかは、家庭教育での親・保護者、学校教育の先生が考え・工夫しなければならない。またイジメられた体験を持つ視聴者から、当時小学生だった時代、先生の人間的な温かい対応と処置ですくわれたとの発言があった。聞いていて、良い先生にめぐりあえた幸せな人だと思いましたが、学校教育のキラリと輝く美しさが小学校・中学校の義務教育課程で見られるよう祈念しながら退官します。

1995年頃のユキオさんの寄稿文です。

当時もイジメ問題が世間を席巻したのですね。20年余りたった今でも、大きな問題です。

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もふもふエモちゃん
もふもふエモちゃん
毒親ヨシコさんの事件簿の作者
ブログ初心者。 三毛猫ふたりに癒されていて、幸せです。 毒親ヨシコさんに、メンタルが壊されないよう努力がモットー。
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