毒親ヨシコさんの事件簿 〜第12章 正義の味方は、チョッキンチョッキンチョッキンなー!植木三部作 エリリン宅での出来事〜
昔むかしある処に、ヨシコさんという昭和一桁生まれのオオカミ的なおばあさんがいたとさ。ヨシコさんのご乱行に子供達三人衆、エモちゃん、オサチ、エリリン、は心臓が止まる思いをしたとさ。”第11章 植木三部作 エモちゃん宅での出来事”では、ヨシコさんは町内会を巻き込んだ大事件を引き起こしました。今回はエリリン宅での出来事です。
ヨシコさんも80歳を超えました。認知症の傾向が見え始めた頃です。優しいエリリンは、ヨシコさんを関西のエリリン宅に連れて行きお世話することにしました。しかし、ヨシコさんを韓流で懐柔することは、もはやできない状態です。韓流推しハッピーなヨシコさんは、本来の毒親ヨシコさんに戻ってしまったのです。
そんなある日のこと、エリリンが仕事から帰宅すると、お隣さんが無残に引きちぎられた花とレンガを持ってエリリン宅を訪れました。その緊迫感から、ヨシコさんが、何かやらかしたようです。
その時、
その時、お隣さんは、
”お母さんが、我が家の花を引っこ抜いて、私が作ったレンガの花壇まで壊しました”
エリリンの心臓の鼓動は一瞬止まりました。何が起こったのか!
ヨシコさんの心中は、、、
ヨシコさんは、前々からエリリン宅の蔓性植物が、お隣さんに迷惑をかけていると思い込んでいました。そこで、エリリンが仕事で不在の時を見計らって、蔓性植物を引っこ抜こうと蔓をたどっていきました。そうすると、あらあら不思議、蔓性植物はお隣さんの物だったのです。それでもなお納得のいかないヨシコさんは、蔓を引っこ抜き、お隣さん自作のレンガの花壇もぶち壊しました。
エリリンが確認したところ、レンガは木っ端微塵、蔓性植物も無惨な姿でした。めでたくない、めでたくない。
エリリン ”ちょい待ち!ヨシコさんは、はさみプラス引っこ抜きの合わせ技イッポンでした。件のはさみは、家宝として大切に飾ってあります”
〇教訓
ヨシコさんの”くノ一”(くのいちと読みます。女の忍者のこと)の技”瞬間移動は、80歳を超えても健在でした。
〇追伸
ヨシコ、くノ一、はお花や花壇のレンガだけでなく、エリリンのメンタルまでもズタズタにしたようです。