毒親ヨシコさんの事件簿~第2章 納棺で、お酒を所望する夫ユキオさん、死んでもお酒が大好き!爆笑の葬式秘話~

nth3son

Once upon a time,

昔むかしあるところに、ヨシコさんとユキオさんという昭和一桁の夫婦がいましたとさ。ミレニアム前にユキオさんが亡くなった時、ユキオさんは死んでも立ち上がったとさ(第1章へ)。無事、自宅に安置され、納棺が始まろうとしています。

〇昭和一桁男子はお酒が好き!

 ユキオさんが若かりし頃、毎晩晩酌、相撲中継を見ながらヨシコさん手製の酒のつまみをあてに、お酒をチビチビ飲でいました。まさしくこの姿イコールユキオさん像です。給料が出るとヨシコさんは、酒屋に駆けつけて1か月分の日本酒の2級酒を買い、残りのお金を生活費にしたそうです。昭和の香りがプンプンしますね。だいたい2級酒とはなんぞや?です。懐かしの木枠の日本酒ケースは何となく記憶にあります。

 そんなユキオさんも、度重なる脳梗塞で禁酒を言い渡され、歩くのも不自由になり、こっそりアルコール類を自ら買うこともできなくなりました。しかし、そこはユキオさん、ミレニアム前のまだポリフェノールという言葉も聞きなれない時期に、”赤ワインはポリフェノールが含んでいるので、健康に良い”との情報をゲットしました。そしてとうとう主治医から赤ワインのお許しを得て、ヨシコさんに赤ワインを定期的に買わせていたのです。赤ワインは脳梗塞に良い!とヨシコさんを洗脳したんですね。死後残された大量の赤ワインのコルクの山は、メルカリにアップロードできるくらいです。

〇納棺での仰天エピソード、やっぱりお酒が好き!

 話を納棺にもどしましょう。ユキオさんの納棺の際に、行きつけの床屋さんが、かけつけてくださいました。ユキオさんの顔を拝んだ時、

その時!

そのとき!

ユキオさんは、静かに口を開けたのです。

その様子を見た床屋さんは、

“きっと、お酒を飲みたいんだわー”と静かに言葉を発したのでした。

 そして、誰ともなく日本酒を持ってきて、しずしずとお酒を垂らしたのです。死に水どころか、死に酒、ユキオさんは満足して口を閉じたとさ。

エリリン “ちょい待ち!お酒は日本酒でなく、ブランディ―。”

怪獣ブーノ “ヨシコさんが語った話によると、ヨシコさんがお酒を持ってきて、ユキオさんにお酒を飲ませたそうです。パパはお酒を飲んだのよ!とヨシコさんの目がキラーンと光ったのを覚えています。お酒を飲んだユキオさんが、満足して口を閉じたのか?については語っていませんでしたので、やや話を盛った感があります。

それにしても、ユキオさんが、ごくごくとおいしそうにお酒を飲む様子が目に浮かびます。

〇Learning Point

 お酒好きは、死んでもなお、口をあけて所望します。慌てずお酒を飲ましてあげましょう。

〇教訓

 お酒は元気なうちに楽しく飲みたいですね。健康に気を付けましょう!

〇追伸

 エモちゃんと怪獣ブーノは、ユキオさんの教えを守り、赤ワインをたしなんでいます。ポリフェノール恐るべし!

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もふもふエモちゃん
もふもふエモちゃん
毒親ヨシコさんの事件簿の作者
ブログ初心者。 三毛猫ふたりに癒されていて、幸せです。 毒親ヨシコさんに、メンタルが壊されないよう努力がモットー。
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